相続放棄ということについて

法律に関わりを持っている言葉の中でも、相続放棄は意外に多く耳にする言葉なのではないでしょうか。たとえば、被相続人が亡くなって、法定相続人の間で遺産相続問題が起きたような場合などに、「相続を放棄しろ!」といった言葉を聞くこともあるでしょう。また、法定相続人が数人いて、その中のひとりに全財産を相続させようと考えたときに、自分から「相続を放棄します」という場合もあるかもしれません。ところで、法定相続人が複数いて、その中のひとりが全てを相続するには、相続放棄の手続きをおこなうと、反対に代襲相続というややこしい問題が生じてしまうことが考えられます。

そこで、被相続人の夫が亡くなって、子どもたちが相続をせず、妻がひとりで財産を相続するような場合には、相続放棄をするのではなく、100対0の割合にして、妻が100%相続をし、子どもたちが0%相続をしたことにすればよいのです。一見、相続放棄をしても、このように100対0で相続をしても、同じことをしているのではないかと考えられるかもしれません。けれども、法律的には、まったく違う手続きとなるので、注意が必要でしょう。なお、預貯金や不動産などといったプラスの財産だけではなく、被相続人に多額の借金があり、プラスの財産よりもマイナスの財産の方が大きい場合には、相続放棄をおこなった方がよいのではないでしょうか。

これには、相続を知ってから3か月の時効があるので、手続きには要注意です。

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